今年の春先は、初夏を感じないうちに梅雨に入ってしまうのか。
朝晩と昼の寒暖差があるのは、ここ長野では当たり前のことだが、過ごしやすい気温には程遠い。
去る5月8日、唐突に実施となった全日本北信予選。
元々の予定がギリギリで延期され、そこに向かう気持ちの整理と持続に戸惑ったことだろうと思う。
結果は、3-2と惜敗。
いつになく大きな緊張感が伝わってきた。本大会のプレッシャーとは、そこに賭ける思いが強ければ強いほど増大するもの。
そもそも勝ち負けを意識しないのなら、プレッシャーなどない。
緊張とうまく付き合えるか、緊張を味方にするか、これもまた身に着けるべき技とでも言うべきか。
ゲームは1点先制を許し、追いかける展開。相手は昨年秋の北信覇者ということもあり、監督も早い段階で勝負に動く。これが功を奏し、中盤に逆転。
しかし、相手を揺さぶる野球に終始翻弄されていた。そういう野球。分かっていたはず。
緊張感も相まって、冷静さをかき、歯車がかみ合わない。
同点。再逆転と。
不思議だけど負けるときってそういうもの。
緊張感はあって当然。いかに早い段階で冷静さを取り戻すか。
1プレー1プレー、アウトを一つずつ積み重ねるごとに、フィールドにいるプレーヤーも、ベンチにいるメンバーも、皆で声を掛け合い、声で心の筋交い(支え)を作っていく。
組織スポーツの永遠のテーマだな。
中学生を取り巻く他のステージでは、同じ条件のもと実施可能の判断がされているなかで、何故?どうして?と思ったに違いない。
だがしかし、昨年の3年生には何故?どうして?と思っていても、どうしようもない現実がそこにあった。
状況が目まぐるしく変わり、難しい状況ではあったにせよ、結果的に君たちは本番を迎えることができた。
そのことには例外なく感謝しなければならない。本当にありがたいことである。
やれたからこそ、負けることができた。負けたからこそ、課題が見えた。
課題が見えたからこそ、変化することができる。今を変えれば、次が変わるかもしれない。
変える、変わることができるのは、いつでも自分の心だけ。
頑張ろう!南球球児!!