全日本予選惜敗から3週間。それぞれに色々な想いのなか過ごしてきたことだろう。
南部球友球児にとって最も重要である最後の夏がはじまった。(まだ春だけど…)
と、ここに書けるのもお題目にある通り、難しい同日のダブルヘッダーで勝利し、代表権を勝ち取ったからである。
南球初戦は土曜日の初戦を勝ち上がってきた三陽中学校。一戦終えているだけに気持ちの落ち着きに差があるか。
案の定、南球の攻撃は相手投手の巧みな変化球に翻弄され、早いカウントでうかつに手を出し打ち上げ花火。変化球が多いせいかストレートにも押され、振り遅れてこれまた打ち上げ花火。
チャンスはあるものの、ツーアウトからが多く、得点につながらない。序盤は空回りが続き、全日本初戦が頭をよぎる。
野球はシーソーゲーム、いつまでもこちらに流れはない。
中盤、やっぱりきた。少ないチャンスをものにし、先制したのは三陽中。クリーンナップで始まる回に長打と適時打で簡単に1点を献上。0-0の展開に力んで浮いたストレートをとらえられた。
そのまま試合終了になるかと思われた最終回。ノーアウトでのランナーがここにきてようやく出た。さらには運も味方についた。ここまで好投を続けてきた相手エースの球数が100球に達し、投手交代。監督も待ってましたとばかりに怒涛の采配。目まぐるしい展開に相手も浮足立つ。
2年生の連続代打起用で、犠打を挟んで1アウト満塁。1打同点の場面でさらに代打も1点ならず。2アウト満塁。2年生緊張しただろうな…皆がつないでくれたこのチャンス。
やっと出ました、最後の1本。キャプテンのレフト適時打で逆転。さらにもう1本続き追加点。その裏、ギアを一段上げてキッチリ三者凡退、3-1ゲームセット。
代表決定戦は、東柳クラブと。
1試合終えての落ち着きと、先行する展開に、途中気の緩みが。これを監督の一喝で修正。
終盤しっかり突き放し、11-1ゲームセット。
勝ったからこそ、次がある。まだ修正するチャンスがあるし、時間もある。
一段でも上を目指して、貪欲に頑張ろう。と、監督からのお言葉肝に銘じて。
頑張ろう!南球球児!!