2023年度 南部球友クラブの大会スケジュールが決まり、背番号が監督から1人1人に手渡された。チームメイトでもあるがライバルでもある、欲しい番号があっても同じ背番号を2人がつけることはできない。だからこそ監督も本当に悩み、考えたうえでその背番号を1人1人に気持ちを込めて手渡しで託している。それは、30番をつけて君たちと一緒に戦う覚悟を決めている監督の決意の表れなんだ。
幸いにも今年は2,3年生全員が背番号を受け取ることが出来た訳だが、何番をもらったとしても、南部球友クラブの一員としてベンチに入り試合に出る資格を託されたことに感謝をして、背番号をもらえて終わりにしてはいけない。自分で想像したらわかるはず、スタンドでの応援とベンチに入れることの違いを…
そして監督もコーチも背番号をつけて君たち以上に勝ちたいと思っていることも忘れてはいけない。しかしプレーすることが出来るのは選手だけなんだ。
だからこそ試合に出ている選手は、スタンドで応援してくれる1年生やベンチで一緒に戦っている選手の気持ちも背負って、自分に出来る最高のプレーをする。試合が始まったときに出ていない選手も、自分が試合に出ていたらかけて欲しいと思う声を、試合に出ている選手に送って自分の思いを託すとともに、いつでも自分が試合に入れる準備をしてチームの勝利に必死に貢献する。
そのチーム内での、「精一杯出来ることをする」お互いの気持ちのぶつけ合いが、相手チームと戦うために一丸となるということであり、その気持ちだけは南球ナイン誰一人欠けてはならないのだと私は思う。
この思いは、大人ぶった言い方や考え方をするとキレイごとと言う人もいるかもしれない。でも高校野球も、WBCも、我々南部球友クラブも同じ!一発勝負の大会に挑む中で『本当にチーム一丸となって全員で勝利を目指す』そんな強い気持ちが、泥臭い野球馬鹿にしか起こしえないメキシコ戦の逆転勝利や優勝という結果を生む力だと私は信じています。
この仲間たちと出来る残された南球での野球、限られた南球での野球を、1日でも長く君たちと一緒に心から楽しみたいと思います。