県営球場 第二試合 櫻ヶ岡中学校 1-4 東部中学校
第四試合 附属長野中学校 7-1 埴生中学校
櫻ヶ岡中学校は東部中学校と対戦しましたが、惜しくも敗退。第四試合に附属中学校が埴生中学校と対戦し勝利しました。願わくば、櫻ヶ岡と附属の試合を三回戦で見たかったが善戦及ばずと言ったところでしょうか。附属中学校には、ぜひとも来週の準々決勝を勝ち上がり、地区代表になって欲しいものです。ガンバレ!
何とか初戦を勝ち上がった櫻中は、日曜日の早朝から犀川第2Cグランドでアップ。選手たちの顔も眠気まなこなのか、一勝した自信からかは図りかねるが余裕を感じるような雰囲気。ところがそんな雰囲気を察知した監督(じゃなかったね、今回はコーチだね)が気合を入れる。3年のユキヒロとシュントのバッテリーは入念なキャッチボールをしている(ような、いやしていたはず)が、ノック組はいまいち調子上がらず、、、まだ、眠いんだな、、、前日の激戦の疲れもあるだろうし、レギュラー選手として公式戦に出場することすら、3年生以外はお初なわけで、疲れはかなりある様子、、、
3年生は余裕があるという訳にもいかず、ユキヒロはグランドでバットを持とうとして握力がないことに気付く、シュントも体が重そう、、、それでも気力で下級生たちを引っ張ろうとシュントキャプテンは声を出す。みんな、、、シュンとするなと、、、
試合前、球場入りした後に頻繁に消炎スプレーを肩や首、肘とかけまくるユキヒロ。中学ではピッチャーとしては一度も投げてないのだから、当然と言えば当然なのだが昨日の完投の疲れが予想以上に残っている様子。それでも昨日の快投がよほど気持ち良かったのか、充実した気持ちが重い体を引っ張る。
初回、ユキヒロはツーアウトからフォアボールでランナーを出すがシュントが相手の盗塁を矢のような送球で防ぐ。その裏の攻撃はツーアウトからユキヒロがスリーベースで出塁するが先制できず。
2回は、ツーアウトからスリーベース、ワイルドピッチで先制を許す。その裏の攻撃は、ワンアウトからフジハルがヒットで出塁するがダブルプレーの3人で攻撃終了。
3回は、ヒットを許すも無得点に抑えるが、こちらも3者凡退と打線が沈黙。
4回は、ユキヒロのコントロール良いピッチングが微妙にくずれ始める。先頭打者にヒットを打たれた後、ツーアウトを取るがツーベースを打たれ、追加点を与える。その裏の攻撃は2番からだったが3者凡退。
5回は、ユキヒロの限界が見え始めた前の回以上にコントロールがつかない様子。ツーアウト満塁から4番にしぶとくセンター前に運ばれて2失点。その裏、ワンアウトから打撃好調のフジハルが2打席続けてヒットで出塁、続くウブキがデットボールも後続が続かず、ツーアウトからコウスケが代打で打席に立つが反撃ならず。
6回からは、シュントが満を持して登板。小気味よいピッチングで相手打線を抑える。ピッチングの勢いそのままにシュントが先頭打者として打席に入る。ここのところ、思うようなバッテングが出来ず試行錯誤していたが、会心の一発がセンターの頭を超える。ボールが外野をてんてんとする間に必死の形相で三塁を蹴り、ホームへ、、、バックホームのボールを取ったキャッチャーのミットをかいくぐり、体を捻りながらベースをタッチ、、、判定はセーフ!ランニングホームランとなる。(スタンドからは、走塁中にシュント遅っ!と冷やかしが飛んでいたが、、、笑)一死後、ユキヒロが四球で出塁、ユウジンもヒットで続き、好調のフジハルに打席がまわり、期待感が高まったが追加点を奪えず。
7回もシュントのピッチングが冴え、ワンアウトからフォアボールでランナーを出すが、このランナーをユキヒロが疲れた肩を物ともせず、盗塁を試みた走者を刺す。次打者の打球がセンター前へと思った瞬間、フジハルがジャンプ一番のファインプレーでアウト、3人で攻撃終了。最終回の攻撃は、ワンアウトからワタハルがツーベースで出塁し、代打でゲンゾウがいい当たりを打つも好守備に阻まれ、ツーアウト。最後は三振で逆転ならず。残念ながら、2回戦で敗退となりました。櫻中ナインお疲れ様でした。ナイスゲーム!
ご多忙中の処、松岡先生(監督)には中体連に向けた練習にもお付き合い頂き、試合前や試合中、試合後も選手たちに暖かい言葉をかけ続けて頂き、ありがとうございました。また、校長先生には二日間とも観戦して頂いた上、試合前には大きな声で選手たちにエールを送って頂き、選手たちもビックリしながらも感謝しておりました。本当に有難うございました。
櫻中ナインの奮闘ぶりだけでなく、スタンドで我が事のように一喜一憂し、必死に選手たちを鼓舞し続けてくれた南球選手たちや南球の保護者の皆様にも大感動させて頂き、ありがとうございました。
マナトは、昨日からユキヒロのピッチングが良いとユキヒロ最高!ではなく、俺のグローブ最高!(ユキヒロはマナトからピッチャー用グローブを借りている)と叫び続けて、周りを笑わせているし、ジンは応援の指揮をとって、盛り上げる。ハルキは、シュントが盗塁を阻止するたび、附属のユニフォームを着て後ろで観戦しているジュン(南球の正捕手)を指して、あのキャッチャーより良いよ、あのキャッチャーよりとチャチャを入れたりして、喜んでいる始末。(ジュンの守備範囲の広さと打者がファールフライを上げた時の反応は半端なく凄いけどね!)
シュント、ユキヒロの急造バッテリー(南球では、サードとファースト)が初戦をユキヒロは完投(シュントもナイスリリーフ)、シュントも盗塁を3回も阻止(ユキヒロも1回阻止)と本職のような活躍。3年生以外は公式戦デビューだった選手たち。練習でも中々思うようなプレーやバッテングが出来ず、不安だらけで挑んだ北部中との初戦の入りは、緊張感からドタバタだったが、試合が進む毎に逞しさを増していき、接戦を勝ち切ったことで1、2年も落ち着きと自信がつきはじめ、2回戦の東部中戦では見違えるような守備を見せてくれました。試合の中で選手は勢いが付き、急成長していくと聞きますが、本当のことなんだと感心しながら観戦させて頂きました。また、守備時のチェンジの際のベンチに帰る足取りの速さは、南球の3年生に見習ってほしいなと思うほど、見ていて心地よかったよ。感動をありがとう!
それにしても三遊間の一年生コンビのハル・ハルのプレーには驚いた。フジハルは、2試合で打っては4安打、守備でも好プレーを随所に見せ、ワタハルも2試合ともヒットで出塁と3年生顔負けの活躍、ユウジンもスリーベースにヒットと一年生がこれほどの結果を出すとは、頼もしい限りです。2年生はうかうかしていられないぞ!2年生の意地を見せて欲しいと思います、ガンバレ!
結果を出せた選手、出せなかった選手たちそれぞれの想いはあるとは思いますが、3年生のシュントとユキヒロの頑張りは、これからの櫻中野球部の肥やしになったと思います。試合後、負けたことを泣いているんじゃないんです、、、ただ、こいつらともう野球を出来なくなるのが嫌なんです、、、もっと、もっと櫻中野球部として、試合を続けたかったと思えたことは、選手たちが個々ではなく、ひとつになれたってことだよ。
これからは、1、2年生は先輩たちの様に結果を残して行けるように練習あるのみだし、3年生は高校に行けば、また1年生となる。
宮本武蔵の「五輪書」というものに「千日の稽古をもって鍛とし、万日の稽古をもって錬とす」という言葉があります。「鍛錬」の語源となっている一文です。鍛は基礎が定着するということ、錬は自分が目指してきた道(技術)が淀みなく、揺るぎなく完成するということ。「鍛」には、千日を要し、「錬」に到達するには万日を要するという意味です。継続は力なり、日々の努力の大切さを説いた言葉。
千日は、約三年。学童野球をやり始めるのが平均して4年生からとすれば、三年。中学で三年、高校で三年、、、。三年毎に初心にかえり、基礎を磨き、ステップアップしながら技をひとつずつ覚え、万日(約三十年)続けて、初めて極みに到達できる。要するにとことんやれということなんだけどね。努力を癖にしてしまえば苦労せずに成功を掴むことが出来る。野球(だけでなく、何でも自分がこれと思った事)を続けていくうちに野球が野球道となる。私の道は、初心の三年で終わっているので、、、いばらの道、、、
お父さん世代は「道」といえば、(中山コーチの十八番でもある)アントニオ猪木の「道」。
この道を行けばどうなるものか
危ぶむなかれ 危ぶめば道はなし
踏み出せばその一足が道となり その一足が道となる
迷わず行けよ 行けば分かるさ
元気ですか~! 元気があれば何でも出来る!
行くぞ~! イチ、ニッ、サン、ダ~~!!!